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早大理工学部から芸能界入り…藤木直人が振り返る「大学で学んだ意味」
2020.02.04
蜷川幸雄さんのこと、理系脳のこと




“疑うこと”は、理系としての性分
それが演じる原動力に

人が年齢を重ねる時、“成熟した”という言葉が濫用されるが、実際はどういうことなのだろうか。その具体的な答えが、彼の中にはあるような気がした。

デビューしたのは、まだ“イケメン”という言葉も生まれていなかった時代。90年代半ばのことだ。この浮き沈みの激しい世界で、彼は着実に俳優としての力をつけ、現在は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)さんが脚本を手がけ、生瀬勝久さんが演出する舞台『グッドバイ』で主演を務めている。今回は、その舞台にまつわるインタビュー。決して現状に満足しようとしない彼の発言の中には、人間が成熟するために必要な幾つものヒントがあった。

Inteview&Text/ YOKO KIKUCHI Photo/AYA KISHIMOTO






藤木直人 FUJIKI NAOHITO
1972年生まれ。千葉県出身。早稲田大学理工学部情報学科卒。在学中に東映映画『花より男子』花沢類役に抜擢され、95年デビュー。役者活動と並行して音楽活動を本格的に開始し、99年「世界の果て~the end of the world」でCDデビュー。2006年、2007年は、2年連続で武道館単独ライヴを成功させた。2008年に初舞台。昨年で音楽活動20周年、今年で俳優活動25周年を迎える。


早稲田理工学部時代にデビュー

2月4日、全国公演の最終地、東京シアタークリエでの公演が初日を迎える、藤木さんが現在出演中の舞台『グッドバイ』は、KERAさんのこれまでの作品を、いろんな演出家が演出する「KERA CROSS」という企画の第2弾。今回、演出を担当する生瀬勝久さんは、2015年にKERAの作・演出で上演された本作を観ていたく気に入り、自ら、「これをやらせてほしい」と申し出、自らキャスティングにもこだわり、藤木さんをはじめとする今回のカンパニーを創ったそうだ。





1972年生まれの藤木さんは、現在47歳。よく俳優は、「役がこなければ無職と同じ」などと、自らの職業の不安定さをネタにするが、藤木さんは、トーク番組「おしゃれイズム」のパーソナリティを務め、1999年のCDデビュー以降、コンスタントに音楽活動も続けてもいる。それでも、こと俳優業に関しては、誰かが「この役を演じてほしい」と求めてくれない限りは、仕事にありつけない。受け身の仕事なのである。







消息来源:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70219
“萤之光”这把钥匙,打开了一扇名为“藤木直人”的门!

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(接上)

蜷川幸雄さんの前での長台詞は、
人生で一番緊張した瞬間

ドラマ、映画、トーク番組と、映像で見かけることの多い彼が、ここ7年ほど、コンスタントに舞台に挑戦していることを知っている人は、案外少ないかもしれない。2008年に初めて舞台に挑戦した彼は、少し時間をあけて、2014年に世界の蜷川幸雄さん演出舞台『海辺のカフカ』に、大島役で抜擢された。蜷川さんは、藤木さんが一番多く作品を観ている演出家だった。

「非常に厳しい方というイメージがあったので、声をかけていただいた時には、果たして自分に務まるだろうかと、一瞬躊躇しました。でも、なかなかないことだし、自分を鍛えるいいチャンスかもしれないと、思い切って飛び込んでみたら、ものすごく優しかった(笑)。とても愛のある方で、僕は一切厳しくされず、逆に、最後まで気を遣われていたぐらいです。ただ、その時にカフカを演じた古畑(新之)君が俳優としては全くの新人だったので、蜷川さんがつきっきりだったんです。それで、僕のことなんか見ている余裕がなかったのかもしれない」

蜷川さんの稽古は、初日から、俳優全員が台詞を入れてくると聞いていたので、藤木さんも必死で台詞を覚え、稽古に臨んだ。でも、大島の出番は、幕が開いて40分ほど経ってから。稽古が始まって何日かは、藤木さんの出番までは回ってこなかった。

「今日は自分の番がくるだろうか? 毎日毎日、ドキドキしながら稽古場にいました。ついに、とうとうその時が来て、ものすごく緊張しながらも、台詞を間違えずに言ったら、『もうできてるじゃないか。いいよ、いいよ』と。その『もうできてる』には、いろんな意味があるんだろうなと思いましたけど……。あれは、今までの人生で一番緊張した瞬間でした(笑)」



繰り返し演じるたびに、
ものの見方を変えていく

『海辺のカフカ』は、翌年、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、ソウルを回った。その翌年には、蜷川さんに呼ばれ、シェイクスピアの『尺には尺を』で主役を演じている。17年にも、河原雅彦さん演出の舞台に出演したが、18、19年はドラマ撮影や自身のツアーが忙しかった。

「あまり時間が開いてしまうと、また舞台に戻る時が恐くなるかなと思っていた時に、このお話をいただいたので、タイミングがいいなと思いました。舞台の醍醐味? 作品と向き合う期間が長くなるので、同じシーンを何度も演じることで、解釈が変わっていったり、ものの見方が違うものになったりすることでしょうか。そこを楽しめないと、長いスパンを乗り切れない(笑)。常に“ひょっとしたら違うんじゃないか”と自分を疑うことで、何度も飽きずに演じられるんじゃないかと思います」

藤木さんは、早稲田大学理工学部在学中に、俳優としてデビューしている。厳しい受験戦争を勝ち抜き、名門校に入学するまでに、何か明確な将来の目標はあったのだろうか。



「普通のサラリーマンの家庭に育ったので、まずは高校受験があって、その次は大学受験を頑張ろう、と。大学を出たら、どこかの企業に就職するんだろうなと思っていました。ただ、17歳の時にギターと出会ってからは、ギタリストになりたいという夢を密かに持つようにはなりましたね。その夢に関しては、ある意味では叶ったのかな(笑)。せっかく頑張って勉強して、大学に入ったのに勿体ない、みたいなことを言われることもありますけど、何をもって幸せかというのは、人それぞれじゃないですか。

芸能界は、才能を持った人が集まっている世界で、そこで評価を得ることは難しい。でも、芝居って、一人じゃ成り立たない。だからいろんなタイプの人間が必要で、それで僕みたいなタイプの人間も生き残って来られたのかなと思ったりもします。もちろん悔しいなと思うこともあります。ただ芸能界なんて何も知らずに飛び込んだ人間が、25年やってこられたことはすごく幸せなことだと思う。100%幸せかというとそんなこともないかもしれないけど。結局、今いる場所でベストを尽くすことしかできないんじゃないでしょうか」

大学生活を通して得られた財産は
かけがえのない友人

では、頑張って勉強して大学に進学してよかったなと思うことはあるかと聞くと、「そこでしか出会えない、かけがえのない友達ができたこと」と答えた。

「僕が大学に進んだのは、大学の4年間に、芸能界に入るきっかけを掴みたかったのが理由なんです。まさにモラトリアムですよね(笑)。そう言いつつ、一浪してるので親不孝なんですが。大学4年の時にデビューが決まって、『学校を辞めよう』って思った時、同じクラスで同じゼミで、サークルも同じだった友人が、『俺も手伝うから、卒業だけはしよう』と言ってくれた。その言葉を支えにして、もう1年かかって卒業することができたんです。そう言ってくれた彼には、感謝してもしきれません。あとは、学校での勉強が、直接的に役立つことはほとんどないけれど、物事をどう捉えるとか、どう咀嚼するとか、それを学ぶことにはつながりますよね」

俳優にとって、物事をどう捉えるかは、役をどう捉えるかということだ。その点において、藤木さんが、「自分の理系脳が邪魔だな」と思うことがあるという。

「曖昧なことが苦手なんです。でもその“行間を読む”ということは、役者に一番必要とされることで。国語のテストって曖昧じゃないですか、作者の考えていることだって、『本当にそれしか答えがないの?』って、僕は疑ってしまう。でも数学は答えは一つだけれど、アプローチ方法は一つじゃない。公式は、答えにたどり着くための道具で、公式を知らない人でも答えを導き出せるところが面白い。国語のテストで、『これが答え』って言われても、『作者しかわかり得ない答えを、何でテスト作成者が代弁することができるんだ?』と腑に落ちない感じがあって、嫌なんです。俳優なんて、一番自分に向いていない仕事を選んだんだなと思ったりします(笑)」

その一方で、「明確な答えが見つからないからこそ、俳優を25年間も続けていられるのかもしれない」とも話す。

「どんな役を演じていても、『もうちょっと、違う方法があったのかもしれない』という後悔が残る。ただ舞台は、長いスパンの中でその後悔を活かして、違うことにトライできるところが新鮮です。だから飽きることなく続けられる」

20年以上、一つの仕事を続けてきた人間が、自分のやり方を疑うことは、本来ならばとても難しいことだ。でも彼は、いくつになっても、きちんと自分を疑い続ける。成熟を、豊さや奥行き、深みという言葉に置き換えるならば、彼は、常に自分の中に疑問を持ち続けることで、役柄の豊かさ、ひいては自分の中にある人としての奥行きや深みを、探り当てる。



KERA CROSS第二弾『グッドバイ』
昭和23年を舞台に、不埒な色男と怪力大食いの美女が巻き起こす恋愛狂騒劇。太宰治未完の原作をベースに、KERAが書き下ろしたコメディを、生瀬勝久が演出。出演は藤木直人、ソニン、真飛聖、朴璐美、小松和重、入野自由、生瀬勝久ほか。2月4日(火)~16日(日)シアタークリエ https://www.keracross.com/goodbye0831



消息来源:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70219?page=4
“萤之光”这把钥匙,打开了一扇名为“藤木直人”的门!

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