Interview
藤木直人 メジャーデビュー20周年アルバム完成! 豪華作家陣と共に“これまで”と“これから”を表現した記念碑的作品
2019.06.20
音楽活動20周年を迎えた藤木直人が2009年の『∞ Octave』以来、約10年ぶりとなるオリジナル・フルアルバムをリリース。『20th-Grown Boy-』と題された本作には、デビュー当初から彼の音楽活動を支えてきた寺岡呼人、シライシ紗トリに加え、TAKURO(GLAY)、水野良樹(いきものがかり)、橋口洋平(wacci)などが楽曲を提供。ファンクラブの会員から募集したフレーズをもとに藤木自身が作曲を手がけた新曲「LOVE!」も収録されるなど、アニバーサリーイヤーを飾るにふさわしい作品に仕上がっている。
メジャーデビュー記念日の7月7日(日)からは全国ツアー〈Naohito Fujiki Live Tour ver12.0 〜20th-Grown Boy-みんなで叫ぼう!LOVE!!tour〜〉がスタート(全国10ヵ所11公演)。アルバムの制作とツアーの展望、音楽活動に対するモチベーションの変化などについて、藤木自身に語ってもらった。 取材・文 / 森朋之 撮影 / 冨田望 唯一、心残りなのは、岡崎体育さんに頼めなかったことですね(笑)音楽活動20周年を記念したアルバム『20th-Grown Boy-』がリリースされます。オリジナルアルバムは約10年ぶりですが、豪華な作家陣の提供曲、藤木さん自身が制作に関わった曲も収録され、記念碑的なアルバムになりましたね。 僕自身もすごく満足できるアルバムに仕上がったと思ってます。シライシさん、寺岡呼人さんもそうですが、自分とファンにとって大事な曲を作ってくれた方々にお願いしたいという気持ちがまずあって。それ以外にも、「新たに(楽曲提供を)オファーしたいね」という話から、GLAYのTAKUROさん、いきものがかりの水野良樹くんなどにも、このタイミングでお願いして。唯一、心残りなのは、岡崎体育さんに頼めなかったことですね(笑)。
(笑)。藤木さん、岡崎体育さんのさいたまスーパーアリーナ公演にサプライズ出演してましたよね。 はい(笑)。以前に「MUSIC VIDEO」のMVを観て衝撃を受けて大ファンなんですけど、シライシさんが岡崎さんの楽曲をアレンジすることになって。それが縁で「さいたまスーパーアリーナに警備員として紛れ込んで欲しい」というビックリのオファーをいただいたんですが(笑)、面白かったですね。 「水野くんと、TAKUROさんの曲もあるから、負けないような曲を書いて!」って(笑)(笑)では、アルバムの話に戻って。楽曲を提供している方々と、「こういう曲をお願いします」という話はしていたんですか? 基本的にはお任せですね。こちらから細かいオーダーを伝えるのではなくて、今の僕に対して、皆さんが思うことを曲にして欲しいなと。例えばTAKUROさんは、かなり早い段階から「僕の中には(藤木に提供する)もう曲があります」とおっしゃってくれてたんです。最初にアコギでTAKUROさんが歌っているデモをいただいて、「これがどういう曲になるんだろう?」と思いながら、TAKUROさんのスタジオで仮歌を録って。「ちょっとキーが低かったね。じゃあ、こんなメロディーはどう?」という感じで、その場でどんどん変えていくんですよ。すでにあるメロディーを壊して、作り直して。すごく柔軟だし、クリエイティブでしたね。僕のほうから「こういうメロディーを入れてみたいです」というアイデアを言わせてもらったんですが、「いいよ。ボーカルが歌いやすいのが一番大事だから」って。TERUさんとの関係性もこんな感じなのかな、と思ったりもしましたね。 貴重な体験ですよね、それも。ギターのアレンジに関しては? もちろんTAKUROさんにお任せです。デモ音源でTAKUROさんに弾いてもらっていたから、「せっかくだから、このまま活かしたいです」と言ったら、わざわざスタジオで録り直してくれて。ありがたいですよね、ホントに。 水野さんが手がけた「プライド」は、切ないメロディが印象的なミディアムバラード。 水野くんとは「どういう曲にしようか?」という話をしたんですよ。僕はスポーツをテーマにしたラジオ番組(TOKYO FM『TOYOTA Athlete Beat』)をやっているし、水野くんも(スポーツ専門誌)『Number』にエッセイ(「Who is a dreamer?」)を書いてることもあって、アスリートを応援するような曲もいいねという話になって。以前から「先輩風を吹かせて、よっちゃんに書いてもらいたいな(笑)」と思っていたから、実現して良かったです。 藤木さんと水野さんは、事務所の先輩・後輩の間柄ですからね。「夢の答え」を作詞・作曲した橋口洋平さん(wacci)も後輩ですよね。 はい。水野くんの曲がミディアムだったから、橋口くんにはアップテンポの曲を書いてもらいました。「水野くんと、TAKUROさんの曲もあるから、負けないような曲を書いて!」って(笑)。 川村結花さんのペンによるピアノバラード「僕の生きていたい世界」、本間昭光さんが作曲を担当したジャズテイストのナンバー「オピウム・ラヴァーズ」も印象的でした。 川村さんは以前からバラードを書いてくださることが多くて。「藤木くんのことはわかるの」とおっしゃってたみたいです(笑)。「僕の生きていたい世界」もすごい歌詞なんですよ。“最後のページにたどりつくまで”というドキッとする言葉もあるし、“君がいてくれるなら それが僕の生きていたい世界”というフレーズも素晴らしいなって。「オピウム・ラヴァーズ」はカバーなんですよ。(藤木が主演を務めた)音楽劇『魔都夜曲』のメインテーマで、自分のアルバムでもカバーしたいなと。シライシさんがアレンジしてくれて、原曲とは全然違う曲になりましたね。舞台では女性の出演者が歌っていた曲なので、僕自身も新鮮でした。 “ミラクルハッピー 自分が変われば世界が変わる”というフレーズがあって、すごくパワーのある言葉だなと藤木さんの音楽活動は1999年からスタート。当時、アーティストとしてのビジョンはどんなものだったんですか? まったくなかったんですよ、それが。10代の頃からいろんなバンドのサクセスストーリーを見ていたので、「デビューしたら、そうやって成功するんだろうな」と思っていたくらい(笑)。実際に活動を始めてからですね、音楽をやることの大変さを感じたのは。バンドメンバーと一緒に車1台でライヴハウスを回らせてもらったんですけど、バンドメンバーが若いミュージシャンだったこともあって、「自分で引っ張らないといけない」という気持ちもあったし、すぐに自分の限界も見えてきて。その後、今のバンドメンバーになって、「頼れるところは頼っていいんだな」と思えるようになったし、自分のできることも増えてきて。いつの頃からか、ライヴが楽しくなってきたんですよね。プロのミュージシャンと一緒にギターを弾かせてもらうのも楽しいし。 今回のアルバムのジャケットも、ギターを持った写真ですからね。 野球をやってる子がプロ野球の選手に憧れるように、僕もプロのギタリストになりたいと思うじゃないですか。自分のことをプロのギタリストだとは思わないけど、ファンの皆さんの前でギターを弾く場所があるというのは、夢が叶ってるなって。ただ、ちょっと歪んでるところもあるんですよね。僕の場合、役者をやっているから音楽も続けられているんだと思うし。去年、〈米フェス〉(2018年10月に開催された〈長岡 米百俵フェス〜花火と食と音楽と〜〉)に出演させてもらったときも、音楽だけで生きている人たちの腹の括り方はすごいなと感じて。中途半端な気持ちでステージに立っちゃいけないなと改めて思いましたね。
藤木さんが音楽活動を続けている動機は、やはりファンの皆さんの存在ですか? そうですね。ライヴをやるたびに会場に来てくれるファンの皆さんのためにやってるので。アルバムが出来ると「多くの人に聴いてもらいたい」と思ったりしますけど(笑)、基本的にはファンと充実した時間を過ごすことだけを考えているので。 その関係性を象徴しているのが、アルバムの最後に収録されている「LOVE!」。ファンクラブのイベントで募ったフレーズをもとにして、藤木さんが作曲した楽曲だそうですね。 はい。イベントが10公演あって、ホームページでも募集したので、膨大な数のフレーズが寄せられて。“ありがとう”“愛している”といった普遍的なワードが多かったから、途中で「もう少し具体的なフレーズだと採用されやすいかもしれないですよ」と言ったら、“和三盆”とか(笑)、「どうやって歌詞にするの?」みたいな言葉も届いて。その中に“ミラクルハッピー 自分が変われば世界が変わる”というフレーズがあって、すごくパワーのある言葉だなと。つまり“何事も受け止め方次第”ということじゃないですか。自分からは絶対に出てこない言葉だし、“自分が変われば世界が変わる!!”をサビにしたいなと。そこから出来ていった曲ですね、「LOVE!」は。 呼人さんの「Never end」の歌詞もそうですが、前向きなフレーズを歌うことによって、藤木さん自身にも影響があるのでは? 多少は受けるでしょうね、それは。言霊というか、その言葉を口にすることで、感じることもあるでしょうし。 デビュー記念日の7月7日からは全国ツアー〈Naohito Fujiki Live Tour ver12.0 〜20th-Grown Boy-みんなで叫ぼう!LOVE!!tour〜〉がスタートします。 20周年のツアーなので、これまでに取り入れてきたこと……ホーンを入れたり、ダンサーと一緒に踊ったり、ピアノを弾いたりを、盛りだくさんでやりたいと思ってます。ニューアルバムを引っ提げたツアーも久しぶりですからね。制作の過程に深く立ち入らせてもらったぶん、それぞれの曲に対する想いも強いんですよ。いままでは(新作の中から)ライヴに向いていそうな曲をチョイスしていたんですが、今回のツアーではアルバムの曲を全部やりたくて。もちろん、これまでのベストと言いますか、皆さんが聴きたい曲、自分たちがやりたい曲もあって。それをいかに流れ良く見せられるか、今、考えているところです。だから、ライヴに来てくださる方には「絶対に新しいアルバムを聴いて来て!」と言いたいですね(笑)。 抽選で3名様に藤木直人さんの直筆サイン入りポスターをプレゼント!
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