3/16(金) 11:30配信
カラフルな“死者の国”を舞台に家族の絆を描くディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』(公開中)。日本版声優には、俳優の藤木直人が主人公の少年・ミゲルと冒険を繰り広げる重要キャラクターのガイコツ、ヘクター役に抜てきされた。3児の父でもある藤木は、ヘクターの心のなかにある“家族への愛”にも大いに共感ができたそう。「もし僕の子どもが『俳優になりたい』と言ったら、喜んでしまう自分がいるかも」と微笑む彼に、子どもたちに伝えたい“夢を叶えるためのアドバイス”を聞いた。
カラフルな「死者の国」を舞台に、時を越えた“家族のつながり”を描くディズニー/ピクサー最新作「リメンバー・ミー」が3月16日(金)より公開。藤木直人が、主人公・ミゲルの冒険の相棒・ヘクターの日本版声優を演じる。
藤木が演じるヘクターは、迷い込んだカラフルな「死者の国」の住人で、日の出までに元の世界へ帰らないと「永遠に家族に忘れられてしまう」というピンチに立たされたミゲルに手を差し伸べる重要なキャラクターだ。陽気なヘクターだが、実は彼にも「家族に会いたい…」という切実な思いがあり、ミゲルに“ある願い”を託したいと考えていた。
ディズニー/ピクサー作品初出演の藤木にインタビューを行い、収録時のエピソードや作品の見どころを聞いた。
――今回ディズニー/ピクサー作品に参加されていかがでしたか?
素晴らしい作品がたくさんあるディズニー/ピクサーの新しい作品に、参加できるというだけで光栄でした。また、ヘクターは物語の“ある要素”になっている役なので、そういった役を演じさせていただけてありがたかったです。
――演じられていて、どのような部分が特に大変だったのでしょうか。
出来上がった映像を見ながら、口の動きに合わせて、せりふの長さを当てていかなければならなかったので…台本を見つつ映像も見て、それでいて感情をのせるというのは難しい作業でしたね。だから、役作りとかを考える余裕もないほど、とにかく一生懸命やっていました。
――ドラマや映画と違って、声だけで演じるということに対する難しさもありましたか?
そうですね。もちろん映像がついているので、映像が語っているものに助けてもらっている部分はあるんですけど、普段いかに目で見る情報に頼っていたのかということを、再認識しました。
――アフレコで苦労されたシーンはありましたか?
作業自体は順調に進んでいましたが、何日かたって監督から「だいぶ慣れてきていい感じになっているので、最初に録ったシーンをもう一度やらせてください」と言われて。「あのシーンも、このシーンも」と何度か録り直すということがあって…永遠に終わらないんじゃないかと思った時もありました(笑)。
――吹替版の監督からはどのようなアドバイスがあったのでしょうか?
最初に「声を作らないでください」と言われました。リラックスして普段の自分の表現の中で演じるということですよね。声優さんだと、キャラクターを作るというアプローチもあると思うのですが、僕は俳優としてのアプローチなので。
――今回、歌もたくさん披露していますが、歌のシーンはいかがでしたか?
音楽をやっていますが、自分はギタリストだと思ってやっている部分があるので、最初に歌があると聞いて、「歌かあ…」という抵抗感はありました(笑)。しかも、キーがとても低くて。僕にとっては、一番低い音が出るか出ないかくらいで、そういう点では大変でした。
――ミゲル役の石橋陽彩くんと一緒に歌われているシーンもありますが、いかがでしたか?
石橋くんと一緒に歌った曲は「ウン・ポコ・ロコ」という一曲だけなのですが、歌のシーンで一つになれたという感じがしました。収録自体はみんなそれぞれ行っていたので、歌のシーンでもお会いしていないのですが、石橋くんの歌を聴いたときはうれしかったですね。物語としてもヘクターがミゲルを認めるというシーンだったので、そういう思いも全てリンクしていたと思います。毎回、そのシーンを見るたびに顔がにやけちゃいますね。石橋くんの歌も素晴らしくて、何回聴いても感動できる歌だと思います。
――映画のテーマでもあるメキシコの文化「死者の日」は、日本のお盆にも通ずるものがあるかと思いますが、藤木さんはどのような印象を持たれましたか?
日本でも盆踊りとかありますけど、ノリが違っていて日本のジメッとした感じとは違いますよね。「死者の国」もすごくにぎやかで、それぞれが楽しんでいるような世界として描かれていたので、日本の概念とは違うんじゃないかなと思います。
――最後に、改めて読者に向けて作品の見どころをお願いします。
数々の賞を受賞している素晴らしい作品なので、見ていただけさえすれば分かるんじゃないかなと思います。あとはやっぱり、石橋くんの歌声は見どころの一つですね。感動できて泣ける作品ですし、お子さんだけでなくて大人の方にもぜひ見ていただきたいです!
映画「リメンバー・ミー」
3月16日から全国で公開
配給=ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
消息来源:https://thetv.jp/news/detail/140650/p2/
カラフルな“死者の国”を舞台に家族のつながりを描いた、ディズニー/ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』。先日発表された第90回アカデミー賞では、長編アニメーション賞と主題歌賞の2部門を受賞し、大きな話題を呼んでいる。そんな本作で、主人公・ミゲルの冒険の相棒となる、ガイコツのヘクター役の日本版声優を藤木直人が担当。収録時の裏話や自身の家族への思いを聞いた。
本作は、ミュージシャンを夢見るも、厳格な“家族の掟”によって音楽を聴くことすら禁じられた少年・ミゲルが、死者の国に迷い込み、そこで出会った陽気で孤独なガイコツ・ヘクターとともに繰り広げる冒険を描いたファンタジー・アドベンチャー。
アフレコ前に本作を、字幕がないバージョンで視聴したという藤木は「字幕がついていない状態で観たので、台本と照らし合わせながら観たのですが、それでも、素晴らしいお話だなと思いました。ディズニー/ピクサーの作品を好きなお子さんは多いと思いますが、(この作品は)小さなお子さん以上に大人も楽しめる作品だと思いました」と熱を込めて語る。「観ている人の年齢によって、どのキャラクターに感情移入するかが変わってくるんだろうと思います。小さい子はミゲルくんの冒険物語として見るんでしょうが、子供がいる方や年配の方は違うキャラクターの感情もわかる。色んな世代の人が楽しめる、感動できる作品だなと思いました」。
また、ディズニー/ピクサー作品での声優初挑戦となった藤木は、「すでにできている絵の口の動きに合わせてセリフを言うのがすごく難しくて、時間もかかった」と本音を吐露。収録を「言われるがまま、無我夢中でやっていました(笑)。ヘクターは、陽気で胡散臭い、なんだかよくわからない人物として登場する、自分にはない要素を備えたキャラクターなので、それを作るのは難しかったですね」と振り返った。
さらに、藤木は「声を作らないでくれと言われた」ことも明かす。「僕は声優ではないので、特別なことができるわけでもない。ヘクターを演じるに当たって、アプローチ方法は役者のときと同じです。その気持ちになってお芝居をするというだけ。ただ、映像では、顔の表情や動作で伝わることもありますが、声だけで表現するというのは難しいことでした。いつもよりも少しオーバーに、大きくというのは心掛けましたね」。
8日に行われたジャパンプレミアでは、自身の子どもの写真を飾りながら収録を行ったことを明かした藤木。改めて、その時の心境を聞くと、「歌も含めて、この作品の収録には10日間ぐらいかかりました。一行ずつ収録して、それが口の動きに合うのか、(映像と合わせ)当てる。そして、今のはちょうどいいのかどうかを判断する。短ければまた収録して…。そういう作業をずっと続けていたので、途中で気持ちが切れそうになる時もあったんです。でも、(写真を見て)子どもたちが楽しみにしてくれていると思いながら、一生懸命頑張りました」と照れたように笑う。
まだ子どもたちは本作を観ていないというが、「(どういう風に観てほしいと)強制するつもりは全然ないんです。感想を知りたい。子どもって、こっちが思っているよりも色んなことがわかっている時もあるし、まだまだ子どもだなって思う時もある。だから、このちょっと難しい要素も入っている話で、どういう風に受け取ってくれるのかなっていうのは楽しみです」と父親の顔を見せた。(取材・文・写真:嶋田真己)
映画『リメンバー・ミー』は3月16日より全国公開。
消息来源:https://www.crank-in.net/interview/54812/2
「彗星のごとく」という惹句が、よく似合う。そんな天才シンガーの誕生を、ディズニー/ピクサー「リメンバー・ミー」で目撃した。日本版声優を務めた石橋陽彩(ひいろ)、13歳。まだ中学生の彼の歌声は、まるで色がついているかのように豊かで美しい。同じく声優として参加した俳優・藤木直人は、そのポテンシャルを前に「自分が足を引っ張らないようにしないと」とさえ感じたそうだ。末恐ろしい、その一言に尽きる。(取材・文・写真/編集部)
「モンスターズ・インク」「トイ・ストーリー3」のリー・アンクリッチ監督が、1年に1度だけ死者の魂を現世に迎えるメキシコの祝日“死者の日”を題材にした、笑いと感動のファンタジーアドベンチャー。“ピクサー史上最高傑作”の呼び声も高く、第75回ゴールデングローブ賞の最優秀長編アニメーション映画賞を獲得したほか、アニメ界最高峰の第45回アニー賞では11部門を制覇、現地時間3月4日に発表された第90回アカデミー賞では長編アニメーション賞と主題歌賞の2冠を達成するなど、賞レースで圧倒的な強さをみせつけた。
主人公は、家族の掟で大好きな音楽を禁止されたギターの天才少年・ミゲル。あこがれのミュージシャンのギターを弾いたことをきっかけに、まるでテーマパークのようににぎやかな“死者の国”に迷い込み、家族がいる“生者の国”に戻るため冒険を繰り広げる設定だ。石橋はミゲル役を担当し、声優初挑戦ながら、子どもゆえの純真と無鉄砲、抑圧ゆえの恐れと不満を、場面に応じて器用に表現してのけた。インタビュー自体もほぼ初体験で、「緊張しながらしゃべってます」と苦笑したものの、口ぶりは堂々たるもの。コメントもプロ顔負け、13歳ながら積んできた経験値の高さを感じさせる。
石橋「初挑戦でこんな大役を演じられることは嬉しい限りでしたが、最初は緊張と不安しかなかったです。しかし、演じていくうちにミゲルの気持ちに近づけて出来たと思います。アフレコでは『小学校5年生くらいの高い声で』と指示されていて、ちょうど声変わりの時期と重なっていたので、高い声を出すことが一番難しかったです。最大限の高い声で演じさせていただきました」
一方で多彩な表現力を持つ藤木は、ミゲルが死者の国で出会うガイコツ、ヘクターに息吹を注ぎ込んだ。言動も外見も胡散臭いが、胸には「家族に会いたい」という悲痛な思いを秘めた重要キャラ。当初はミゲルを利用し、強引に生者の国に渡ろうとしていたが、互いの境遇を知るうちに特別な絆を育んでいく。
藤木「オーディションから始まりましたが、ワンシーンのセリフと歌を一部分歌うという短いものでも、アフレコ自体が初めてだったので大変な作業でした。僕に決まったと聞いて嬉しい反面、全編にわたってあの作業をするのか、という思いもありましたね。ヘクターの陽気さと胡散臭さは、どちらも僕にはない要素です(笑)。ただ、ヘクターは『家族に会いたい』という思いを抱えている。それは、僕も家庭を持って、子どもが生まれてすごく共感できる。そこの落差のため、一生懸命胡散臭く演じました(笑)」
ちなみにアフレコは2017年11月ごろに行われたが、別々で録音する方式が採用された。2人はお互いの声が入っていない映像に、心細さを感じながら向き合った。
アフレコで指示されたことは、具体的にはどんなものがあったのだろうか。石橋は「『全体的に大人っぽい』と言われてしまいました」と切り出し、「ミゲルのかわいい感じが出ていない、と言われてしまい、表現が難しかったです」と振り返る。これに藤木は「お芝居もほとんど経験がないんだよね? そうとは思えないくらい、ミゲルにピッタリ。一途な思いがすごく上手に表現されていた」と舌を巻き、「なんと言っても圧倒的な歌唱力。聞く度に感動していました。エンタテインメントの世界は結局、年齢は関係ないじゃないですか。すでに(表現者として)僕らと同じ立場にいるわけで、陽彩くんは素晴らしいものを持っている。僕は負けないように必死にくらいついて、どの部分で補おうかと考えていました」と称賛を惜しまない。
藤木の言葉通り、石橋の歌唱力には驚かされっぱなしだ。伸びやかで爽快感のある声質、声に思いを込める表現力、繊細な音程の上げ下げを自在に操る歌唱力。どれをとっても一級品、「ジャクソン5」のころのマイケル・ジャクソンをほうふつとさせる。石橋の歌声は、後のキング・オブ・ポップが世に現れた当時、観客はこんな感覚を味わったのだろうと想像させる、そんなインパクトがある。
劇中では、ひとときの惜別と永遠の記憶をつづりアカデミー賞の主題歌賞に輝いた“リメンバー・ミー(Remember Me)”などを歌った。「最初に歌ったとき、(日本版の)音楽演出の方にダメ出しされてしまったんです。普段の歌い方だとミゲルのイメージと違う方向になってしまう、と。技術的な表現は削いで、すごく高い音程で歌うことは難しかったです。普段より、優しい感じで歌っていました」(石橋)。
そして物語中盤、ミゲルとヘクターはひょんなことから、コンテストでセッションすることになる。それまでけん制しあっていた2人だが、言葉ではなく音楽で会話をかわし、「死んでるわりにうまいね!」「生きてるわりに、おまえもやるなあ!」と認め合っていく。
インタビューを通じて、ミゲルとヘクターの顔に、石橋と藤木の顔の面影を見て取れるようになった。2人も慈しみに満ちた親近感を、キャラクターに抱いていた。
石橋「ミゲルも僕も音楽が大好きで、2人とも歌手になりたい。そこの気持ちが一緒だったからこそ、自分なりのミゲルが出せたんです。自分が歌手を目指していなかったら、ミゲルを演じられなかったと思います」
藤木「自分も高校2年生でギターを持って、音楽をやっていきたい、ギタリストになりたい、そんな思いがありました。ミゲルを見守る気持ちはすごく理解できます。役もそうですが、僕たち自身も“相棒”ですね(笑)」
消息来源:http://eiga.com/movie/84135/interview/
《photo/text:Masakazu Isobe》
消息来源:https://www.cinemacafe.net/article/2018/03/16/55930.html
2018年3月22日 14:00
目次
第90回アカデミー賞で2部門を受賞し、ディズニー/ピクサー作品の最高峰と呼び声の高い
『リメンバー・ミー』が3月16日(金)より公開されます。本作の主人公ミゲル役で声優に初挑戦し、すばらしい演技と歌声を披露した
石橋陽彩さんと、愛嬌(あいきょう)たっぷりのヘクター役でおちゃめさと懐の深さの両方を表現した
藤木直人さんにインタビュー。
本作は、カラフルな死者の国を舞台に、何世代にもわたる家族のつながりを描く感動作。音楽が大好きなのに、音楽を禁じられた家庭で育ったミゲルと、陽気だけど孤独なヘクター。そのふたりが交流することで、ある奇跡が生まれます。
藤木さんは親の立場から教育や音楽について、石橋くんは音楽に対する熱い思いや将来像について語ってくれました。
:ヘクターの抱えている強い思いは、
「自分が親である」からこそいちばん理解できる部分。そこが表現の核となりました。でも陽気だけどうさんくさいというキャラクター像が難しかったです。
:僕は幼稚園の頃から音楽が好きだったので、歌を禁じられることは絶対に嫌です。もしも本当に「禁止だ」と言われたら、いろんな人に自分の歌声を聴いてもらい、がんばってふりむいてもらえるようにと努力します。
:今回、ミゲルの家族が音楽を禁じたのには、いろんないきさつがあったわけで。むしろ「音楽は情操教育にいいからやりなさい」というのが普通の親の考えですよね。でも、今回の話で、“音楽”を
“子どもにやらせたくないこと”に置き換えて考えてみると、うちも「ダメなものはダメ」と言います。
だけどもしかして
親がダメだと禁じていることが、のちのちに子どもにとってプラスアルファになったり、人生が豊かになったり、将来につながることもあるのかもしれない。自分にその価値観が理解できないからといって、禁止することはすごく難しい部分があると思います。
でも、中毒性があるものについては、できるだけコントロールしてあげるのも親の役割なのかなと(笑)。
:今回の僕は、本当に
チャンスをつかみにいったという感じです。僕は歌が大好きですから。でも、最近は声変わりがあり、自分の歌いたい歌が歌えなくなったりして、悩んだりしていました。いままで歌ってきた高音の女性アーティストさんの曲が歌えなくなってきて、ちょっと十八番(おはこ)がなくなってきたかなと(笑)。
:十八番(おはこ)! すごいね(笑)
:得意だと思っていたことができないことは、苦しいことかなとも思いましたが、声変わりが始まり、声が低くなったからこそ
新しいジャンルに取り組めることもできると思い直しました。いまは男性アーティストさんの曲も新しく歌えるようになりました。自分の得意なところが消えてしまうけど、新しいところにチャレンジできるのはいいことかなと思います。
:子どもの成長時期には運動する機会を多く与えるとよいと聞いて、なるべく自分の子どもにはいろんなスポーツをやらせてあげたいとは思っています。
でも、親の心子知らずで。自分も考えてみれば、
“親から押し付けられたもの”はやりたくなかったかなと。僕はスイミングスクールに行かされていたけど、嫌で嫌でしょうがなかった。結局本人が興味をもたないと、それは意味がないことだとも考えています。ただ、
機会だけは与えてあげたいと思って、実際にいろんなことをさせているつもりではいるんですけどね。
とはいえ、僕はそういった子どもの発達や指導方法に詳しくないし、実際に子どもができる前は、そういう情報にまったく目が止まらずにスルーしてきたと思います。自分が親の立場になって初めて、いろんなことを考え始めた感じで。
以前、フジテレビのバラエティ番組で久保田カヨ子さんの幼児教育やヨコミネ式メソッドについて放送しているのを観たことがありましたが、子どもがいなかったらそういう番組を観ることもなかったかなと。実際に観てみると「ああ、こんな方法もあるんだ」と思い、少しずつ吸収していった感じです。
ただ専門的にやっている人たちの方がはるかに詳しいから、そういうところに委ねるのもいいかもしれない。また、国としてある程度は、そういった専門的な人の声をすくい上げて普及していくことも必要なんじゃないかなとは思います。
実際、スーパー園児などをテレビで観ると、「こんなことができるんだ!」とにわかには信じがたい部分もあります。でも、こうやって陽彩くんを間近で見ていると「こんな歌声を出せる子がいるんだ! ここに
スーパーキッズがいた!」と感心してしまう。
もちろんもともとの才能はあったとは思うけど、興味があったからこそ自分からやりたいと思ったのかなと。そう考えると、やっぱり受動的ではダメで、
いかに好きになって能動的になれるかが大事。結局は本人の資質や努力によるものかなとも思います。
:僕はとくにないですね。帰ったら手洗いとうがいをするとかでしょうか?
:陽彩くんはえらいね! 普通子どもなんて言っても聞かないものじゃない? 僕もなるべく機会を見つけ、何度も言うようにしているけどなかなか(笑)。
:これから音楽だけではなくて、音楽を通じて、今回初挑戦した声優や、以前からやらせてもらっているミュージカルや舞台、ドラマなどをいろいろとやっていきたいです。それらは全部、音楽からつながってきたお仕事なのでもっと挑戦したいです。
:僕は高2の夏休み前にギターと出会い、衝撃を受けて、ギタリストになりたいと思いました。当時は1日何時間もずっとギターを弾いていたし、逆にギターを取られたら自分には何もない感じだったとも思います。
現在は音楽は趣味に近いかな。音楽は役者以上に才能がないとできないものだと痛感しているので。いまは他の活動を含めて僕を支持してくださる人たちのためにがんばっている感じですが、でも音楽を演奏しているととても楽しいです。
昔ほど音楽に夢中になっていないのかもしれないけど、ギターを弾けるステージという場所があることや、生涯楽しめるものがあるということ自体がとても幸せでありがたいことだと思っています。
石橋
:声優初挑戦でこんな大役を演じさせていただき、光栄でしたが、初めは緊張と不安しかなかったです。でもどんどんミゲルの気持ちに近づくことができたと思います。何ごともまじめで一直線に駆け走るミゲルというキャラクターができたと思います!
:初めて観たときに字幕も何もなくて台本と照らし合わせながらだったけど、僕は感動して泣きました。ぜひ大人の人に多く観てもらいたいと思いました。もちろん子どもが観ても楽しいし、いろいろな年代の人の心に染み入る話なんじゃないかなと。僕も子どもと一緒に観たいですね。僕の声とか関係なく、きっと楽しんでくれると思います。
『リメンバー・ミー』
公開中
少年ミゲル(声:石橋陽彩)は音楽が大好きで、ミュージシャンを夢見るも、彼の家では代々音楽を禁じられてきた。ある日 “死者の国”に迷い込んだミゲルは、陽気だけど孤独なガイコツのへクター(声:藤木直人)と出会う。果たして2人がたどる運命とは?
消息来源:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1519804982226/pid_2.html
3/17(土) 16:00配信
“相棒”の絆深めた石橋陽彩(左)と藤木直人
[映画.com ニュース] 「彗星のごとく」という惹句が、よく似合う。そんな天才シンガーの誕生を、ディズニー/ピクサー「リメンバー・ミー」で目撃した。日本版声優を務めた石橋陽彩(ひいろ)、13歳。まだ中学生の彼の歌声は、まるで色がついているかのように豊かで美しい。同じく声優として参加した俳優・藤木直人は、そのポテンシャルを前に「自分が足を引っ張らないようにしないと」とさえ感じたそうだ。末恐ろしい、その一言に尽きる。(取材・文・写真/編集部)
「モンスターズ・インク」「トイ・ストーリー3」のリー・アンクリッチ監督が、メキシコの祝日“死者の日”を題材にした、笑いと感動のファンタジーアドベンチャー。主人公は、家族の掟で大好きな音楽を禁止されたギターの天才少年・ミゲルだ。あこがれのミュージシャンのギターを弾いたことをきっかけに、まるでテーマパークのようににぎやかな“死者の国”に迷い込み、家族がいる“生者の国”に戻るため冒険を繰り広げる。
石橋はミゲル役を担当し、声優初挑戦ながら、子どもゆえの純真と無鉄砲、抑圧ゆえの恐れと不満を、場面に応じて器用に表現してのけた。インタビュー自体もほぼ初体験で、「緊張しながらしゃべってます」と苦笑したものの、口ぶりは堂々たるもの。コメントもプロ顔負け、13歳ながら積んできた経験値の高さを感じさせる。
石橋「演じていくうちにミゲルの気持ちに近づけて出来たと思います。アフレコでは『小学校5年生くらいの高い声で』と指示されていて、ちょうど声変わりの時期と重なっていたので、高い声を出すことが一番難しかったです」
一方で多彩な表現力を持つ藤木は、ミゲルが死者の国で出会うガイコツ、ヘクターに息吹を注ぎ込んだ。言動も外見も胡散臭いが、胸には「家族に会いたい」という悲痛な思いを秘めた重要キャラ。当初はミゲルを利用し、強引に生者の国に渡ろうとしていたが、互いの境遇を知るうちに特別な絆を育んでいく。
藤木「ヘクターの陽気さと胡散臭さは、どちらも僕にはない要素です(笑)。ただ、ヘクターは『家族に会いたい』という思いを抱えている。それは、僕も家庭を持って、子どもが生まれてすごく共感できる。そこの落差のため、一生懸命胡散臭く演じました(笑)」
そして藤木は、石橋に対して「なんと言っても圧倒的な歌唱力。聞く度に感動していました。エンタテインメントの世界は結局、年齢は関係ないじゃないですか。すでに(表現者として)僕らと同じ立場にいるわけで、陽彩くんは素晴らしいものを持っている。僕は負けないように必死にくらいついて、どの部分で補おうかと考えていました」と称賛を惜しまない。
藤木の言葉通り、石橋の歌唱力には驚かされっぱなしだ。伸びやかで爽快感のある声質、声に思いを込める表現力、繊細な音程の上げ下げを自在に操る歌唱力。どれをとっても一級品、「ジャクソン5」のころのマイケル・ジャクソンをほうふつとさせる。石橋の歌声は、後のキング・オブ・ポップが世に現れた当時、観客はこんな感覚を味わったのだろうと想像させる、そんなインパクトがある。
劇中では、ひとときの惜別と永遠の記憶をつづりアカデミー賞の主題歌賞に輝いた“リメンバー・ミー(Remember Me)”などを歌った。「最初に歌ったとき、(日本版の)音楽演出の方にダメ出しされてしまったんです。普段の歌い方だとミゲルのイメージと違う方向になってしまう、と。技術的な表現は削いで、すごく高い音程で歌うことは難しかったです。普段より、優しい感じで歌っていました」(石橋)。
インタビューを通じて、ミゲルとヘクターの顔に、石橋と藤木の顔の面影を見て取れるようになった。2人も慈しみに満ちた親近感を、キャラクターに抱いていた。
石橋「ミゲルも僕も音楽が大好きで、2人とも歌手になりたい。そこの気持ちが一緒だったからこそ、自分なりのミゲルが出せたんです。自分が歌手を目指していなかったら、演じられなかったと思います」
藤木「自分も高校2年生でギターを持って、音楽をやっていきたい、ギタリストになりたい、そんな思いがありました。ミゲルを見守る気持ちはすごく理解できます。役もそうですが、僕たち自身も“相棒”ですね(笑)」
消息来源:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180317-00000010-eiga-movi
カラフルな“死者の国”を舞台に、家族の絆を描いたディズニー/ピクサー最新作「リメンバー・ミー」(公開中)。第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞の2部門受賞の快挙に、主人公・ミゲルの声を演じた石橋陽彩は、「声優初挑戦にして、この大役。『日本語吹き替え版も頑張らないと』というプレッシャーと緊張感が出てきました」と恐縮しきり。一方、“死者の国”に迷い込んだミゲルと冒険の旅に出る相棒・がいこつのヘクターを演じた藤木直人は、「声の収録が賞レース前でよかった」と安堵(あんど)の表情を見せる。
昨秋行われた声の収録は別々だったため、対面できたのは、映画の完成試写の時。互いの第一印象は、「背が高くてかっこいい」(石橋)、「ミゲル少年そのもの」(藤木)だったという。「でも、実は僕は『初めまして』じゃなかったんだよ」と藤木。「昨年2月に見に行った友人が出演するミュージカルに、偶然、石橋君が出ていたんです。運命を感じたよ」と笑顔を見せる。
世代を超えた家族のつながりや愛を圧倒的な映像美で“魅せる”感動作。物語の鍵となるのは、心揺さぶる旋律が印象的な主題歌「リメンバー・ミー」。ピュアな歌声でしっとりと歌い上げる石橋は、4歳から歌を習い始め、今も週4でレッスンに通う努力家だ。ミュージシャンを夢見るミゲルと自身が重なったといい、「僕も歌うことが大好き。映画を通して、僕の夢のサポートをしてくれている家族の大切さを再認識した」と振り返る。
藤木の目下の目標は、「リメンバー・ミー」を携えての紅白出場。「ギター片手に石橋君の応援に行くよ。大みそかのスケジュール、開けとくわ」と笑う。年末にも息の合った2人の姿が見られるかもしれない。【長尾真希子、写真・菅知美】
■人物略歴
(左)ふじき・なおひと1972年生まれ、千葉県出身。声優は、「劇場版HUNTER×HUNTER」(2013年)以来、2回目。
■人物略歴
(右)いしばし・ひいろ04年生まれ、千葉県出身。TBSテレビ「Sing!Sing!Sing!世紀の歌声!生バトル日本一の歌王決定戦!」でジュニア部門グランプリを受賞。
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